光化学スモッグの発生理由についての化学的な説明はいろいろあります。
とくに、アメリカのハーゲン・シュミット博士の説が有名ですね。
この理解には、化学反応に対する詳しい知識が必要であるので、ここではふれないことにします。
いずれにしても、炭化水素とチッ素酸化物がある割合で存在しているときに、紫外線が照射されると、オゾンやパン(PAN)のような過酸化物、アクロレインやアルデヒド類のような刺激性の物質が生じるということです。
この反応そのものは、実験的にも簡単に再現できます。
オゾンなどの過酸化物は化学的に不安定な(余分の)酸素をもっているため、ほかの物質を酸化させる性質が強いです。
この性質が、動植物に対する被害やゴムのひび割れの原因となるのです。
高い温度で物が燃えるとき、空気中のチッ素が酸化され、一酸化チッ素やニ酸化チッ素が生じます。
具体的には、自動車の排気ガス、毒、ビル暖房の排煙中に含まれるものが主体です。
そのほか、硝酸や硫酸の製造過程にも生ずるので、これらの製造工場から排出されることもあります。