世の中は面白いもので、同じ一万円が「活き金」になったり「死に銭」になったりします。
つまり同じ一万円でも使い方によっては心理的に一万円以上になったり、それ以下になるのです。
邸永漢さんの『子育てはお金の教育から』という本のなかに、次のようなことが書いてあります。
「お金の使い方はお金の貯め方よりも難しい。
貯めるだけなら、克己心があればできるが、使い方となると、知恵が必要になるからです。
それからもう一つ。
お金の使い方を見ていると、その人の器がわかります。
見かけによらずケチな人、気前のよい人、お金を使っているように見えて、きちんと計算ができている人、行きあたりばったりにお金をバラまいている人・・・
自分のお金と他人のお金のけじめのはっきりしない人、ニ十円のおつりでもきちんと計算して返してくれる人・・・
ポケットに同じだけお金を入れていても、人によってまるで使い方が違っているのです。
お金持ちの息子で、自由に使える立場にある人でも、きれいなお金の使い方ができるとは限りません。」