克服とは、子どもがいなくてよかったと思うことではありません。
・・・その逆です。
喪失感を解消した女性でさえ、できれば子どもが欲しかったと思いつづけます。
どう生きたかったかという基本的な気持ちは変わりません。
変わるのは、それが現在のことではなく、過去のこととなる点です。
克服とは"子どもが欲しい"から"子どもが欲しかった"へと気持ちが変わることです。
克服とは、子どもができなかったことをなんとも思わないことではありません。
ある日、一足飛びに人間味のない高尚な心境に至ること、人としての感情を殺して子どもができなかったことをなんとも感じなくなることではないのです。